教員になってすぐに感じるようになったこと
わたしは、教員養成系の大学を出ると同時に公立中学校の新規採用数学科教員として12年間はたらいていました。
教員になった理由は、子どもたちに数学を分かりやすく教えたいからです。
教員採用試験で、そのような理由を述べたように記憶しています。
しかし、実際に教員になってみると、思っていたのと全く違いました。
授業では、わたしが分かりやすく教えているつもりでも、生徒からは、
「先生は教え方が下手です。」と何度も言われました。
「先生、黒板かくの早いです。」と言われることもあり、そうか、と反省して、書くスピードをゆっくりにすると、今度は、
「先生、授業のスピードが遅いです。もっとスピーディーにしてください。」
と言われるようになりました。
そういう状況になると、分かりやすく教えるためにはどうすればいいのか自分には分からなくなってきます。
このままではいけないと思い、休日に授業の研修などに参加するようになりました。
そこで得た技術を、いざ次の授業で使おうとしても上手くいきません。
生徒からは、また、
「先生の教え方、分かりにくい。」
などの声があがるようになってきます。
そんな状態が夏休み前には出来上がっていたように思います。
教員の他の仕事である部活動や書類作成などをやらずに、授業の研究ばかりをやりたかった記憶があります。
しかし、学級担任をしていると、次から次に色んな仕事が出てきます。
生徒がケンカをした、生徒がいじめられている、などです。
毎日、毎日、終わりのない生徒指導がつづきます。
出口が見えないのです。
1つ解決しても、また、別の件が起きるのです。
こんな状態で、授業は壊滅的になっていきました。
携帯を使用する生徒、漫画を読む生徒、違う教科の宿題をする生徒、立ち歩く生徒、しゃべりだす生徒など。
数学を分かりやすく教えたいから教員になったのに、生徒指導ばかりすることになっていきました。
1年も経たないうちに、自分は教師には向いていないと考えるようになりました。
それから、教師を辞めたいと思うようになりますが、辞めるということを周りの人に言いにくくて、結局、本気で辞めます、と言えたのは、何年も先のことになります。
以上、1つめの赴任校での内容を簡単に話しました。
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