父親の手術が近づいてきた
いよいよ明後日が、父親の手術である。
なにか辛い。
手術開始予定時間は正午12時。
その前の手術が早く終わった場合、父の手術は前倒しで行うらしいので、
1時間ほど早めに到着しておいたほうがいいらしい。
よって、病院到着は11時頃だ。
父親はどんな気持ちなんだろう。
「-ー誰かがオレのことを聞いてきても言わんといたってな。」
どんな気持ちでこんなことを私に言ったのだろう。
私は、人の気持ちを察することが苦手だ。
自分ならーーなんて言っただろうか。
特に何も言わなかったと思う。
自分のことを誰かに言われても、別にいい。
というより、もし、そういう機会があるなら言ってほしいと思うかもしれない。
しかし、父はそうは言わなかった。
ーー言わんといたってな。
不安なのだろうか、それとも、大船に乗った気持ちでいるのだろうか。
普通なら不安だろうと思うがーー。
私には分からない。
自分のことのように不安だ。
無事に手術が終わることを願うばかりだ。