生活者の買い物のスタイルが変わってきている 2020/1/28
買い物が面倒くさいと感じるようになってきている人はいないだろうか。
昔は買い物を楽しめていたのに、今はストレスさえ感じるようになってきている。
その結果、商品やサービスを改善すれば売れるといったような従来型のマーケティング手法は通用しなくなってきている。
そこには買い物が面倒と感じる生活者の実態があるのだ。
そんななか、どうすれば自社の商品が選ばれ買ってもらえるのか。
買い物を取り巻く環境の変化が大きく関係している。
1つめは、情報の信じられない増加だ。生活者は買い物をすることがストレスになるという状況が起きている。
2つめは、買い物の多様化だ。インターネットの登場で、リアルな店舗だけでなくSNSを通してなど、多様な手段での買い物が可能になってきている。
3つめは、生活者が買い物にかけられる労力の減少だ。共働きなどの忙しい生活者が増えている。
その結果、買い物欲はあるのに買えないという新たな現象がうまれている
AIによる最適化などにより、買う商品をあらかじめ絞るという生活者が増えてきている。
売る側は、枠内の攻略を考えなければならない。
つまり、生活者の買い物にかかる労力を減らすのだ。
枠づくり戦略といわれるような戦略が必要。
それは、生活者の選ぶ労力を削減しつつ、その人にとって魅力的な商品やサービスばかりに絞られた枠の中から商品を吟味する楽しみを同時に提供する仕組みだ。
買い物の入り口で、生活を変えてくれるかもという予感やヒントを提示している生活欲先導マーケティングというような戦略も必要だ。
生活者は買い物だけでなく、日々、選ぶという行動をとっている。
選ぶ労力を避けるなかで、今後わたしたちの生活はどこにむかうのか。
選択をすべて放棄することはできない。
選ぶというストレスを避けられないときに、どう対処していくのだろうか。
心地よく選べる状況をどう実現していくのか。」
注目していきたい。」