株式用語 自由勉強
「WTI原油が3%上げてるから期待する」などの表記を目にしたので調べてみました。
以下、SMBC日興証券の用語集から抜粋です。
WTI原油先物は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されている
WTI(West Texas Intermediate)というアメリカの代表的な原油の先物商品のこと。
WTIとは、西テキサス地方の中質原油という意味で、この地方の原油は
含有硫黄分が少なく軽質で、ガソリンや軽油が多く採れるといった特徴があります。
取引量と市場参加者が多いことから、原油価格の代表的な指標のひとつに数えられています。
WTI原油先物は、1983年5月にニューヨーク・マーカンタイル取引所に上場され、
同取引所の主要商品となっています。
WTIの価格は、世界同時不況に陥った2008年後半以降は株価との相関が強まり、
足元の需給動向(例えば米国の週間石油在庫統計)よりも、
市場の景況感を反映する株価に反応するようになりました。
ただし、2009年7月以降、CFTC(米商品先物取引委員会)が
商品先物取引における「行き過ぎた投機」を抑制するため、
持ち高規制の導入および市場の透明性向上に向けた取り組みを強めています。
このため、株価が上昇しても原油価格は以前ほどには上昇しにくくなったと見られます。
ただし、昨今のように原油価格の極端な下落は株式市場に悪影響を与えることもあります。